年が明けたという事で2歳の世代重賞戦はひとまず終了。思い立って2021年の2歳重賞ではどれだけクラブ馬が活躍したのかをふと調べてみた。
施行されたのは14レース(G1・3レース、G2・3レース、G3・8レース)あり、そのうちクラブ馬が制したのは7レース(50%)
前年は僅か3勝(モントライゼ、レッドベルオーブ、グレナディガーズ)だったので大きく数字を伸ばす結果だった。
2021年2歳重賞
※赤字がクラブ馬
7.17 函館2歳S(G3)ナムラリコリス
8.29 新潟2歳S(G3)セリフォス
9.4 札幌2歳S(G3)ジオグリフ
9.5 小倉2歳S(G3)ナムラクレア
10.9 サウジアラビアRC(G3)コマンドライン
10.30 アルテミスS(G3)サークルオブライフ
11.6 京王杯2歳S(G2)キングエルメス
11.6 ファンタジーS(G3)ウォーターナビレラ
11.13 デイリー杯2歳S(G2)セリフォス
11.20 東スポ杯2歳S(G2)イクイノックス
11.27 京都2歳S(G3)ジャスティンロック
12.12 阪神JF(G1)サークルオブライフ
12.19 朝日杯FS(G1)ドウデュース
12.28 ホープフルS(G1)キラーアビリティ
クラブ内訳
キャロット・1勝
サンデー・2勝
シルク・1勝
G1・2勝
広尾・1勝
7勝のうち6勝が社台系の生産牧場であるので、当然ながら重賞制覇を目標に出資するなら社台系のクラブが近道という結果に。
「王道の秋の東京デビュー」とひと昔前に言われていた頃には、非社台系生産の早期デビュー馬が夏の2歳重賞では目立っていた。
しかし今やクラシックを目指す馬でも早期始動がすっかりトレンドになっており、今後も2歳重賞ではノーザンファームを始めとした社台系のクラブ馬がある程度のシェアを取り続ける事になりそう。
その中でも気を吐いたがサークルオブライフ。
東京マイルのアルテミスS、阪神マイルの阪神JFといずれもノーザンファームが得意なカテゴリーで連勝し最優秀2歳牝馬を獲得した。
サークルオブライフの母シーブリーズライフも人気薄ではあったが桜花賞にも駒をすすめている。(結果は12着)
非社台系で母娘で桜花賞出走するのもすごい事だが「日高生産馬の活躍」は「武豊のG1勝利」のように競馬ファンが損得抜きに喜べる雰囲気を感じるので春のクラシックでも注目したい。