【日本ダービー2022 予想考察】

2022年5月29日、東京競馬場で行われる日本ダービー。先日プリンシパルSでグランディアが5着に敗れ、残念ながら今年も愛馬のエントリーはないがその分なんとか馬券で良い思いをしたい所。

 

過去10年データ

過去10年の連対馬を見ると、19年1着のロジャーバローズを除いた19頭が1番人気~5番人気だった。ダービーの大舞台で上位人気に支持されるにはいずれも強調材料があり、大箱で紛れも少ない舞台設定から基本的に1.2着は荒れない。

今年に当てはめてみると皐月賞1~4着馬がそのまま1~4番人気を占める見込み。5番人気はキラーアビリティかアスクビクターモアかオニャンコポンあたりで流動的である。
いずれにしても4番人気と5番人気の差は開きそうであるが、今年も連系の馬券は上位人気馬で抑えるのを中心に考えたい。

年度 馬名 人気 年度 馬名 人気
2021 1 シャフリヤール 4 2016 1 マカヒキ 3
2 エフフォーリア 1 2 サトノダイヤモンド 2
2020 1 コントレイル 1 2015 1 ドゥラメンテ 1
2 サリオス 2 2 サトノラーゼン 5
2019 1 ロジャーバローズ 12 2014 1 ワンアンドオンリー 3
2 ダノンキングリー 3 2 イスラボニータ 1
2018 1 ワグネリアン 5 2013 1 キズナ 1
2 エポカドーロ 4 2 エピファネイア 3
2017 1 レイデオロ 2 2012 1 ディープブリランテ 3
2 スワーヴリチャード 3 2 フェノーメノ 5

 

血統

まずは父に焦点を当てると主流血統が無双状態で、過去10年馬券になった30頭の父の内訳はサンデー系22頭キンカメ系3頭となっている。

また母父にも傾向があり、父:主流血統×母系米国スピード血統がベターといえる。

今回の有力馬では父ドレフォンのジオグリフは血統構成はややマイナス。母アロマティコはキンカメ×サンデーの主流血統で構成されているが、さすがにダート勝ち鞍が先行しているドレフォン産駒で東京2400mは、皐月賞からの加点は望めない。

血統構成が強調材料になるのがキラーアビリティ。目下4連勝中のディープインパクト産駒で牝系には北米ダート種牡馬が入り好走パターンと合致している。

イクイノックスは新種牡馬のキタサンブラック産駒。牝系には米国スピードの速い要素はなくダービー好走パターンとはやや異なる。

それでもノーザンファーム天栄の木實谷場長は「この馬の武器は総合力。瞬発力もあるし、逃げても良い」と語ったように、東京スポ杯で見せたような瞬発力もあれば、タフな馬場だった皐月賞でも2着とどんな条件でも崩れるイメージはしづらい。
血統構成は強調しづらくとも父キタサンブラックが母父サクラバクシンオーでありながら中長距離G1を7勝あげたように、イクイノックスも総合力の高さは強力。

ハーツクライ産駒のダノンベルーガドウデュースはともに牝系にSeattle Slewが入り主流×米国スピード持ちで、ジオグリフ・イクイノックスよりは両者が血統的には上位に評価したい。
ハーツクライ産駒として、ダノンベルーガは共同通信杯勝ちダービー2着のスワーヴリチャード、ドウデュースは朝日杯FS勝ちダービー2着のサリオスを連想させる。

上位人気馬評価

イクイノックス

評価◯

東スポ杯以来となった皐月賞でいきなりの2着。ダービーありきで組んだローテーションとで、叩いた上積みや左回りでこそ、と目され支持を集める格好。ただ今年は皐月賞とダービーの関連性を考えると薄くなるかな、というのが個人的な印象。
その皐月賞は内が荒れ、顕著な外差し馬場。また、タフな馬場でもあり、1着ジオグリフ(父ドレフォン)、2着イクイノックス(父キタサンブラック)で父に主流血統がベターなダービーの傾向と比べると、父の特色はダービーのそれと異なっている。

加えて皐月賞では大外枠も響いて前に馬を置けず我慢も効いてなかったが、なんとも皮肉にも今回も大外枠に。このあたり2ハロン伸びて道中ゆったりとしたラップになった際に不安材料として挙げられる。

ただ、鞍上ルメール騎手の「ビッグチャンス」木實谷場長の「総合力が高い」は買うに値するコメントであり、対抗評価としたい。

ダノンベルーガ

評価◎

昨年は共同通信杯出走組が1着~3着を独占したように、ダービーの重要ステップレースと言える共同通信杯の勝ち馬で、後の皐月賞馬ジオグリフに完勝している。
前出の通り内が荒れていた皐月賞で1番枠から内内を追走し、直線でも馬場の悪い所を回らざるを得なかったがそれでいて4着は立派。そもそも皐月賞では出走表明もギリギリになる程の調整過程だった事を考えれば、ひと叩きした今回の方が良いのは明白。左回りもプラスで世論通り本命。

大きな減点材料も見当たらないが、強いてあげれば逆神界の風雲児マイ億くんが「大本命候補だ」と語っている事か。他人の予想でどうこうは基本はナンセンスだとは思うが、もはや無視できないほどの勢い。ダノンベルーガが飛んだ場合の馬券も仕込んでおきたいと思っている。

ドウデュース

評価△

武豊騎手初制覇のインパクトも付けて朝日杯FSを制した影響か、どうしても距離不安のイメージが払拭できない。ハーツクライ産駒×朝日杯FS制覇×日本ダービーと言えば前出の通りサリオスを連想させるが、実際にサリオスもその後番組選択を見ると東京2400mは「ベスト」ではなく「許容範囲」だった事が分かる。

3着だった皐月賞では後方から直線一気で上り最速の脚を見せた。見方によってはダービーで瞬発力が活きそうと見えるが、皐月賞はマイル馬でも馬券内に入る程適正距離はごまかしが効く事もあり、その点ラスト3Fの競馬だったドウデュースはやや評価しづらい。

ジオグリフ

評価×

上位人気4頭の中ではオッズ通り評価は一番下に。やはりドレフォン産駒で東京2400mは買いづらい、この1点に尽きる。皐月賞の競馬を見る限り2ハロンの距離延長は許容範囲ではあるがイクイノックス、ダノンベルーガを相手に勝ち切るイメージは想像できない。
皐月賞では馬券でお世話になったものの今回は相手まで。

手を出したい穴馬

・ジャスティンロック

ハイライトは京都2歳S。出遅れ後方からの競馬で差し切り勝ち。負かした相手もスプリングS勝ち馬ビーアストニッシドやフィデル、ポッドボレットなど素質馬も揃っており相当に評価できる。
皐月賞でも出遅れて馬場の悪い内を通っての7着。ダノンベルーガを評価する理屈で本馬も評価が可能だと考えており、抽選で出走が叶った身ながら狙いたい穴馬の1頭。

ディープインパクト産駒

・アスクビクターモア
・プラダリア
・ジャスティンパレス
・キラーアビリティ
・ロードレゼル

キラーアビリティは血統でも触れたように、牝系もダービー好走パターンと合致。他産駒は牝系が欧州で構成されている馬が多いが断トツの成績を残すディープインパクト産駒であれば無条件で拾っていきたい。

 

木曜日枠順確定後時点での評価は

◎ダノンベルーガ
〇イクイノックス
▲プラダリア
△ジャスティンロック
△ドウデュース
△キラーアビリティ
×アスクビクターモア
×ジオグリフ
×ジャスティンパレス
×ロードレゼル

いよいよ3日後に迫った競馬の祭典。いつもの馬友と観戦予定であり馬券も的中させて楽しみたいものである。

 

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