BMS(母父)を考える キャロットクラブ2021年募集

 

競走馬に強く影響を与えるブルードメアサイアー。一口馬主の出資馬選びでも重要視されるファクターの一つでもあるので、今回はBMS、そしてキャロット2021年募集馬にスポットを当てて考えてみたい。

 

2021年 BMSランキング

※2021年8月22日終了時点、収得賞金順

1位・キングカメハメハ
22億1740万 代表馬:ソダシ

2位・ディープインパクト
17億8389万 代表馬:ステラヴェローチェ

3位・クロフネ
15億8449万 代表馬:レイパパレ

4位・サンデーサイレンス
14億5365万 代表馬:エアスピネル

5位・シンボリクリスエス
13億6804万 代表馬:マジックキャッスル

6位・アグネスタキオン

7位・スペシャルウィーク

8位・フレンチデピュティ

9位・フジキセキ

10位・マンハッタンカフェ

11位・ダンスインザダーク
12位・ブライアンズタイム
13位・サクラバクシンオー
14位・ハーツクライ
15位・Storm Cat
16位・キングヘイロー
17位・ゼンノロブロイ
18位・タニノギムレット
19位・アグネスデジタル
20位・ダイワメジャー

現時点では昨年BMSランキング1位だったキングカメハメハが首位。白毛のアイドルホース、ソダシが前年のデアリングタクトに続き無敗の桜花賞馬になっています。

 

少し離されてディープインパクトが2位。

種牡馬リーディングでも常に1位2位だった両馬はBMSでも変わらぬ顔ぶれだが、こちらのランキングは大王キングカメハメハに軍配が上がっている。

 

1990年以降から一昨年までBMSリーディングを獲得した馬は2頭しかおらず、1990年~2006年はノーザンテースト、2007年~2019年はサンデーサイレンスと一極化してきました。

このペースであれば2年連続キングカメハメハがBMSリーディングトップに立つのが濃厚で、傾向通りなら暫くは母父キングカメハメハ時代が続く事になる。

 

もちろんこれは種牡馬でもサンデーサイレンス系が多くを占めているからこそ、母父キングカメハメハが配合しやすく頭数が多いのも要因として挙げられるが、ダートのカテゴリーでも一定数の結果を残せる事も大きい。

逆に少し前の種牡馬リーディングでは上位の常連であったがBMSリーディングには上位には名を連ねない馬、つまり種牡馬としては優秀だったが母父としては結果を残せていないのがステイゴールド、ダイワメジャーです。

下記の通りBMS別の勝ち上がり率をリーディング上位馬と比べて見ても顕著です。

 

BMS別勝ち上がり率

キングカメハメハ 35%
ディープインパクト 34%
クロフネ 35%
シンボリクリスエス 35%
ステイゴールド 18%
ダイワメジャー 28%

 

母父ステイゴールドの勝ち上がり率18%は上位種牡馬と比べるとおおよそダブルスコアをつけられており、これは一口馬主目線では致命的です。

キャロットクラブ2021年募集馬でも上記6頭を母父に持つ馬がいるのでリストアップして、取捨選択の材料にしたい。

 

母父キングカメハメハ

21・エクストラペトルの20(牝)父リアルスティール
78・ピンクアリエスの20(牡)父シルバーステート

母父ディープインパクト

51・クルミナルの20(牡)父エピファネイア
52・エールデュレーヴの20(牡)父エピファネイア
57・ディオジェーヌの20(牡)父モーリス
58・スペクトロライトの20(牝)父モーリス
69・アウェイクの20(牝)父ハービンジャー
70・ローズノーブルの20(牡)父ルーラーシップ

母父クロフネ

22・マイティースルーの20(牝)父リアルスティール
23・ワシントンレガシーの20(牝)父リアルスティール
26・ヒカルアモーレの20(牡)父サトノダイヤモンド
77・ココシュニックの20(牝)父ジャスタウェイ
80・シェルズレイの20(牝)父ダイワメジャー
83・リリウムの20(牡)父イスラボニータ

母父シンボリクリスエス

3・ラドラーダの20(牝)父ロードカナロア
24・ロスヴァイセの20(牡)父キタサンブラック
33・マルティンスタークの20(牝)父ジャスタウェイ
68・エレガントマナーの20(牡)父ハービンジャー

母父ステイゴールド

5・アドマイヤリードの20(牝)父ダイワメジャー
30・ココファンタジアの20(牡)父ルーラーシップ
56・コルコバードの20(牡)父モーリス

母父ダイワメジャー

8・ローガンサファイアの20(牡)父エピファネイア
53・レイリオンの20(牝)父エピファネイア
60・リリカルホワイトの20(牡)父ドレフォン
65・サンブルエミューズの20(牝)父キタサンブラック

 

一口馬主の出資の際には「いかに走る馬に出資するか」も大切ですが、「いかに走らない馬に出資しないか」も相当に大事です。

というか「走る馬」への出資は「運」も大きな要素ですよね。昨今のクラブ馬は本当に立派な馬が多いですし、出資してもOKと思える及第点の馬は多数いる中で抽選でいかに縁があるかになってきますからね。

しかし「走らない馬」というのは申し込まなければ良い訳です。

 

「天才は例外的」と言われるようにキタサンブラックのようなスターの出現はあるので、あくまで確率・傾向の話ではありますが、そのファクターの一つしてBMSをひとつの指標としては参考になるかもしれません。

 

※データは2021年8月22日終了時点になります。
※キャロットクラブ様より情報転載の許可を頂いております。
※個人的な評価になりますので、出資は自己責任でお願い致します。

 

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