2017年から一口馬主を始めて4年以上が経過しました。
一口馬主には「馬主席への招待や愛馬へ命名のチャンスがある」など表面上で分かるメリットもあれば、今だからこそ感じるメリット、デメリットもあります。
この記事は
一口馬主のメリット12選
一口馬主のデメリット8選
合計20個のメリット&デメリット(注意点)を実体験も交えながら紹介します。
これから一口馬主を始めようと思っている方のご参考になれば幸いです。
目次
一口馬主のメリット12選
1.魅力的な配当がある
一口馬主ではレースの賞金を口数で割られ、出資会員に分配されます。
1/40口のクラブで重賞を勝つと、1レースで配当が100万円を超える事も。
私は愛馬が重賞を勝った事は未だありませんが、それでも1/40口の馬の1レースでの配当が20万円を超えたこともあります。
いつか40口の馬で重賞勝利したいものです。
2. 競馬の知識が増える
一口馬主をやっていると、1歳馬の馬体や歩様、血統背景、各厩舎の特徴などこれまでのイチ競馬ファンだった頃と比べると着目すべき点も増え、自然と知識もついてきます。特に馬体の見方を覚える事で普段の競馬でも楽しみが増します。
3. 馬主気分が味わえる
1歳時に出資が決定してからは育成施設での様子・ゲート試験・調教タイム・デビュー戦など時にはトラブルなどもありつつ長い期間見守り応援する事になりますので、本当の馬主のような体験ができます。
4.馬主席に入れる
抽選にはなりますが、各競馬場の馬主席に入る事ができます。一般の競馬ファンでは入る事が出来ない馬主席は人も少なく快適に競馬観戦が出来ます。
ペアで申し込む事も可能で、ペアの方は非会員でも馬主席に入れます。私も妻を連れて馬主席へ入りました。
5.クラブパーティー・祝勝会へ参加できる
クラブパーティーの開催要項はクラブによって異なりますが、年に1度ホテルなどを会場で行われ、有名な調教師や騎手などが参加し直接話す事もできます。
クラブ馬がG1を勝利するとその馬に出資した会員を対象に祝勝会を開催する事もあります。
祝賀会ではその馬に出資している会員限定なので、会場の一体感やハッピーオーラが凄そうですよね。私自身目標のひとつです。
6.募集場見学ツアーや愛馬見学ができる
募集に先駆けて募集予定馬の牧場見学ツアーや、出資した愛馬に会いにノーザンファーム天栄など育成施設に見学に行く事もできます。一口馬主だからこそ実馬と触れ合う機会があります。
7.命名するチャンスがある
出資をした馬の命名権はほとんどのクラブで会員から募集されています。自分が考えた馬名が採用されれば競馬新聞に載り、競馬中継で実況される事になるので夢がありますよね。クラブによっては応募された馬名からいくつかクラブ側が選考し、その中から出資会員が投票で馬名が決定される「馬名総選挙」なるもがあります。
全クラブそうして欲しいくらい面白いシステムですよね。
8.一口馬主限定グッズが買える
クラブオリジナルのグッズも多数販売されています。数量限定のグッズなんかは発売当日に完売する事もあり人気があります。
悪質な会員は購入して転売している人もいるようです。けしからんです(転売、ダメゼッタイ)
9. コミュニティが広がる
人によってはこれが1番の良かった事だと言うかも知れません。
私の場合はアメブロを通じて多くの一口馬主の仲間と知り合い、中には旅行を行くまでの友人にもなりました。情報交換のみならず互いの愛馬を応援したり、一緒の馬に出資をしたり。
なかなか一口馬主を始めようとしても周りで一口馬主をやってる知人も少ないと思います。近年ではTwitterも盛んですし、マイペースでもどこかのコミュニティに参加されるとより一口馬主が楽しくなると思います。
10.馬券の出費がセーブ出来る(かも)
一口馬主にはお金も結構かかります。すると馬券に充てるお金も必然的に減ってきます。
私の場合もかなり馬券に費やすお金は減りましたし、人によっては一口馬主を始めてからは馬券はほとんど買わなくなった方もいます。
(かも)というのは愛馬の馬券を沢山買ってしまい出費が増える事もあるからです(私もたまにやってしまう)
11.土日の楽しみが増加
愛馬が走る週末のワクワクは何事にも変え難いものがあります。
週初めから出走想定で相手関係を見て、最終追い切りを確認し、競馬新聞でどれだけ愛馬に印がついているかもチェック、そして週末のレースを迎えます。
おおよその目安として現役の出資馬が15頭を越えてくるとほぼ毎週愛馬が出走してくれます。
12.長く楽しめる趣味になる
1歳馬に出資をしてからデビューは約1年先で、その後数年の競争生活を送りますので一口馬主は長いスパンで楽しめます。
リターンを見込まなければ年間3~5万円程度でも長く楽しむ事が出来ます。
一口馬主デメリット8選
ここからは知っておくべきデメリットや私や知人の実体験も踏まえた注意点、一口馬主あるあるを紹介します。
1.とにかく費用がかかる
クラブや口数にもよりますが、年間の総予算としては10万円以上かけている方がほとんどです。知人の方々の年間予算は体感的には30~50万程度。
私の場合はハイリスクハイリターンの太く少頭数スタンスがメインで、40口馬や400口を複数口出資をしています(ハイリターンは未だないですが..)
2017年から一口馬主を始めて出資金の合計は549万円、改めて集計してみるとかなり費用をかけています。
2.基本的には赤字となる
総合的な収支では90%以上の方が赤字です。新たに始める場合は赤字は覚悟の上で始めた方が無難でしょう。
>> 一口馬主って儲かるの?厳しい現実と黒字の3つのポイント
3.レースの勝率は1割が相場
出資馬トータルの勝率は1割が相場と言われております。1割を超えれば優秀で、「あぁー今年は勝率1割切ってるなぁ」と界隈でもよく話されるボーダーライン。
裏を返せばほとんどは負けて悔しい思いをするので一口馬主では勝てずに忍耐をする時期もしばしばあります。
4.出資抽選は年々激化
昨今は「一口馬主ブーム」と言われどこのクラブでも人気馬は抽選必至です。欲しいと思った馬に出資出来ないジレンマは抱える事になるでしょう。
注意すべきは、抽選に落ちたからと「余っている馬に出資する事」、「マイナーなクラブに入会する事」は収支を左右させる事になるので、用心すべきポイントです。
5.ポチり病にはご用心
ポチり病=つい気軽にポチっと出資してしまう事
私の知人でも散見しますが、軽い気持ちで出資しないよう注意が必要です。
ポチり病を誘発する事例
・抽選でハズレて出資頭数が想定より少なくなった
・愛馬がケガをした
・愛馬が思うように活躍できない
・酔った勢い
・完全なノリ
たまたまポチッた馬が活躍するなんて事もあり得ますが、相対的には余っている馬にはそれなりの余っている理由もあるので基本的には控えた方が良いです。
6.始める際は家族の理解が必要
基本的には年間10万円以上かかる一口馬主。
家庭持ちの方が新たに始めるとなれば、奥さん(旦那さん)からの反対は必至でしょう。
そんな時は一口馬主DBでジェンティルドンナやオルフェーブルの獲得賞金を奥さん(旦那さん)に見せてください。笑
独身の方で彼女(彼氏)さんがいる方は、是非結婚前に一口馬主を始めておきましょう。私自身も結婚前に一口馬主を始めていました。
7.出資馬の馬券をつい買ってしまう
愛馬のレースは少額でも馬券を買って応援したいもの。
結果的に愛馬も負ける、馬券も負けるのダブルショックになる事もしばしばあります。
8.辞めるタイミングが難しい
一口馬主クラブを退会するには違約金などは一切かからないのですが、出資馬の権利も手放す事になるのでこれが難しいのです。
「このクラブは最近成績悪いしもう退会しようかな...」と思っても、その時の出資馬が引退するのは数年先の話。その道中では新たに1歳馬募集の時期を2度3度と迎える事になり、これを出資しないでスルーしないといけないので、想像以上にクラブを退会するのは難しいので頭に入れておきたいポイントです。
以上、実体験も踏まえたメリットデメリットや注意事項を20項目挙げてみました。
特に費用の面では90%以上は赤字となっている世界ですが、会員数は増加の一途をたどっています。
それは金銭面以上に一口馬主というのは楽しいと皆さん感じているからでこそです。いろいろなデメリットも感じながらも私も一口馬主を楽しんでいます。