この記事はや募集時人気別などの、馬体や測尺以外の要素でのファクターで出資馬選びのヒントになるデータを抽出してみます。
①活躍馬は募集時に人気があったのか?
ここではキャロットクラブにおける、近3年の獲得賞金TOP10の馬と募集時人気の相関について見てみます。
表では最優先票を使えば確実に出資できた馬、つまり一般抽選以下の馬を黄色く色づけています。
※データは一口馬主DBより8月8日時点の獲得賞金を参照
2021年募集(20年産) | ||
1位 | タスティエーラ | ×無し最優先抽選 |
2位 | スキルヴィング | ×無し最優先抽選 |
3位 | ラヴェル | ×1最優先抽選 |
4位 | ペリファーニア | 一般抽選 |
5位 | ドゥレッツァ | 一般抽選 |
6位 | レーベンスティール | 追加募集 |
7位 | セラフィックコール | 一般抽選 |
8位 | サーマルソアリング | 一般抽選 |
9位 | ストリンジェンド | 一般抽選 |
10位 | ラスハンメル | ×無し最優先抽選 |
2020年募集(19年産) | ||
1位 | ナミュール | ×無し最優先抽選 |
2位 | キラーアビリティ | 一般抽選 |
3位 | ジレトール | 一般抽選 |
4位 | スリーパーダ | ×1最優先抽選 |
5位 | グランディア | ×1最優先抽選 |
6位 | アルトシュタット | 一般抽選 |
7位 | ヴァーンフリート | ×1最優先抽選 |
8位 | サーマルウインド | 一般抽選 |
9位 | パラレルヴィジョン | ×1最優先抽選 |
10位 | ラクスバラディー | ×無し最優先抽選 |
2019年募集(18年産) | ||
1位 | エフフォーリア | 一般抽選 |
2位 | スルーセブンシーズ | ×無し最優先抽選 |
3位 | ククナ | 新規抽選 |
4位 | バーデンヴァイラー | 一般抽選 |
5位 | シュヴァリエローズ | 一次残口有り |
6位 | オーソクレース | ×無し最優先抽選 |
7位 | ヴィジュネル | 一次残口有り |
8位 | モントライゼ | 一般抽選 |
9位 | シャーレイポピー | 一般抽選 |
10位 | カーディナル | 一般抽選 |
現3歳~現5歳世代で集計すると、活躍馬の半数以上は募集時に一般抽選以下という結果になりました。バツ無し最優先抽選以下でみると80%の馬が該当します。
今年はバツ無しの身分の私には前向きになれるデータです。集計した3世代でバツ2抽選は2頭いましたが活躍は出来ず、でした。
②募集時人気した馬は活躍しているのか
次は近3年で募集時人気した馬、ここではバツ1最優先抽選以上の馬を対象としてそれらの馬が実際に活躍したのか、先ほどと逆目線で見ていきます。
バツ1、バツ2の最優先票というのは2年3年越しの票となりますから、大事なのはこちらのデータかもしれません。この表では回収率が100%を超えた馬を黄色く色づけています。
※データは一口馬主DBより8月8日時点のデータを参照
回収率100%超えた人気馬
キャロット2021年募集(20年産) | |||||||
馬名 | 人気 | クラス | 募集額 | 獲得賞金 | 回収率 | 母 | 父 |
プレドミナル | ×2抽選 | 未勝利 | 8000万 | 646万 | 8% | クルミナル | エピファネイア |
ラディアンシア | ×1抽選 | 未出走 | 7000万 | 0万 | - | ラドラーダ | ロードカナロア |
オクタグラム | ×1抽選 | 未勝利 | 5000万 | 238万 | 5% | エールデュレーヴ | エピファネイア |
ラヴェル | ×1抽選 | OP | 3000万 | 6829万 | 228% | サンブルエミューズ | キタサンブラック |
テンペスト | ×1抽選 | 未勝利 | 7000万 | 767万 | 11% | シーザリオ | ロードカナロア |
キャロット2020年募集(19年産) | |||||||
馬名 | 人気 | クラス | 募集額 | 獲得賞金 | 回収率 | 母 | 父 |
ブラーバック | ×1抽選 | 未勝利 | 5000万 | 735万 | 15% | ルージュバック | ロードカナロア |
パラレルヴィジョン | ×1抽選 | 3勝C | 5000万 | 6685万 | 134% | アールブリュット | キズナ |
グランプレジール | ×1抽選 | 1勝C | 5000万 | 1047万 | 21% | バウンスシャッセ | モーリス |
パーカッション | ×1抽選 | 2勝C | 1800万 | 2849万 | 158% | ティンバレス | イスラボニータ |
ヴァーンフリート | ×1抽選 | 3勝C | 3000万 | 6958万 | 232% | ロスヴァイセ | リオンディーズ |
グランディア | ×1抽選 | 3勝C | 5600万 | 7085万 | 127% | ディアデラノビア | ハービンジャー |
スリーパーダ | ×1抽選 | OP | 3000万 | 7627万 | 254% | シンハリーズ | ミッキーアイル |
キャロット2019年募集(18年産) | |||||||
馬名 | 人気 | クラス | 募集額 | 獲得賞金 | 回収率 | 母 | 父 |
アルマドラード | ×2抽選 | 2勝C | 1億4000万 | 3139万 | 22% | ラドラーダ | ダイワメジャー |
グランワルツ | ×1抽選 | 未勝利 | 5000万 | 791万 | 16% | バウンスシャッセ | ロードカナロア |
ヴェックマン | ×1抽選 | 未勝利 | 2400万 | 309万 | 13% | マルティンスターク | ミッキーアイル |
ディオスバリエンテ | ×1抽選 | 2勝C | 7000万 | 5733万 | 82% | ディアデラノビア | ロードカナロア |
アークライト | ×1抽選 | 未勝利 | 1億2000万 | 1651万 | 14% | ヒストリックスター | ディープインパクト |
リエヴェメンテ | ×1抽選 | 未勝利 | 5000万 | 264万 | 5% | ヒルダズパッション | ドゥラメンテ |
ヴェルナー | ×1抽選 | 未勝利 | 6000万 | 871万 | 15% | アディクディド | キングカメハメハ |
回収率100%を超えたのは31%で6頭いました。ちなみにこの3世代全体での回収率100%超えは23%ですので、バツ1バツ2抽選となった人気馬達は、世代の水準以上には好成績を残している事が分かります。
ただ一口馬主DBで算出されている回収率100%超え=実際の収支が黒字とはなりませんので、ここでもう少し厳しい目線で、回収率200%を超えた馬の割合を見てみます。
回収率200%超えの人気馬
先ほどの表の通り、回収率200%を超えた馬、つまり「収支的にもプラスだよね」という馬は、スリーパーダ、ヴァーンフリート、ラヴェルの3頭のみという結果になりました。
バツ1抽選、バツ2抽選というかなりの人気を背負った割にはやや寂しい結果となりました。
活躍馬と募集時人気の相関 まとめ
ポイント
・募集時人気と活躍馬はリンクしていない
⇒獲得賞金上位馬の57%は一般抽選以下、80%はバツ無抽選以下
・バツ1抽選、バツ2抽選になった人気馬
⇒期待以上の結果は残せない事は多いが、募集額超過率は水準以上ではある(人気馬31%:水準23%)
特に×1以上の最優先抽選の馬は募集時のデキは良くとも、競走馬としての戦績は比較的鬼門となっているようです。
昨年のキャロット募集に際して書いた記事でこんな事を書いてました。
そして現3歳の獲得賞金1位2位のタスティエーラとスキルヴィングはバツ無し最優先抽選でした。
やっぱりバツ無し最優先抽選くらいに活躍馬が潜んでいそうですね。
今年は私もバツ無しの身ですのでちょうどよくチャレンジ出来そうです。