私が約5年前一口馬主を始めた時、まさにこんな状態で、競馬歴自体は20年くらいは経っていますが、1歳馬の馬体を見比べる事なんて今まで皆無でした。
しかし今現在はカタログの馬体を見て「活躍する馬が分かる」とは到底言えませんが、「この馬は良くない」くらいの選別は出来るようになりました。
今日はそんなきっかけを与えてくれた「馬体は語る」について、本の紹介や活用方法をお伝えしたいと思います。
本の概要
こんな人におすすめ
・一口馬主を始めたばかりの方
・馬体を見るのに苦手意識がある方
馬体は語る 最高に走るサラブレッドの見つけ方 |
著:治郎丸敬之/競馬道OnLine編集部/一口馬主DB |
発売日:2018年5月 |
定価:1,750円+税 |
著者情報:治郎丸敬之(ジロマルタカユキ) 競馬雑誌「ROUNDERS」編集長で「週刊Gallop」「一口馬主DB」「キャロットクラブ会報誌」等にコラムを連載中 |
一口馬主DB内の有料会員限定コンテンツ「馬体の見かた講座」の記事を一冊の本にまとめた内容になります。
「競馬」に関する書籍は毎年多数発刊されていますが「一口馬主」にスポットが当たっている本は意外と少ないものです。そのせいか在庫が安定せず、定価は1,750円+税ですがやや高騰傾向にあります。
以前は無かったはずですが今はKindle版もあるので、今すぐに読みたい方は定価で買えるKindle版がベターでしょう。
本の構成・目次
第1章 馬体を見る基本
この章ではパート1~パート21に分けて、競走馬の各部の見方を解説してくれています。尻・背中・後ろ脚の筋肉などよく耳にする部位の他、膝・菅・球節・繋など募集馬選びの時に大事となる部分まで細かく、イラストつきで解説をしています。
第2章 馬体を見る応用①[種牡馬編]
種牡馬別の産駒の特徴が解説されています。収録されている種牡馬はディープインパクト、キングカメハメハの他現役種牡馬ではハービンジャーやダイワメジャー、ロードカナロア等が収録されています。
第3章 馬体を見る応用②[関係者インタビュー編]
・岡田牧雄氏インタビュー
現役馬ではタイトルホルダーの生産牧場である岡田スタッド、デアリングタクトを輩出したノルマンディーオーナーズクラブも手掛ける岡田牧雄氏の競争馬との携わり方や馬を見る時のポイントなど17ページに渡って話されています。
・下村優樹氏インタビュー
社台ファームで獣医師として活躍する下村優樹氏が、聞き馴染みがある跛行(ハ行)や喉鳴り、一口馬主では手術歴としてよく見るOCD(離断性骨軟骨症)など育成期から競走馬に発生する疾患について解説されています。
学びポイント、活用実例
この本が1番活躍するのは間違いなく「出資馬選び」の時です。
募集馬カタログでは立ち姿がズラーッと並んでいて、最初はほとんど同じ馬体に見えると思います。 その時に「馬体は語る」を片手に馬体を見ていくと各馬の欠点や美点が見えてくるはずです。 例えば以下の2頭の馬体を見比べてみましょう。
1歳馬の馬体を見慣れていないと一見同じ様に見えますが、「馬体は語る」で繋(つなぎ)については以下のように解説されています。
「馬体は語る」より抜粋
繋は寝すぎてても立っていても減点材料となるべき、という事が分かった上で先程の2頭の繋に注目してみましょう。
2頭ともに減点材料とすべき繋、という事が分かりますね。だからといって必ずしも走らないとも言い切れませんし、ダート馬であれば立ち繋でもOKですのであくまで1つの材料ですが、少なからず「走らない馬への出資を避ける」一助にはなるはずです。
このように「馬体は語る」では馬体のポイントを本当に細かく解説してくれていますので、一口馬主の初心者の方、馬体を見るのに苦手意識にはとにかくおすすめの一冊です。
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