ドレフォン産駒とマインドユアビスケッツ産駒(キャロットクラブ2023年募集)

 

今日は今年のキャロットクラブで募集されるドレフォン産駒とマインドユアビスケットについての考察です。

なぜこんなマイナー種牡馬から?の理由は2点あり、1つは自身初のアワブラ募集が父ドレフォン(24.マスターワークの22)となった事。

2つ目はよく一口馬主の方にも聞く「自分の誕生日や子どもの誕生日の馬に出資する」という風潮。

私は9月生まれなので競走馬とは縁がないですが、長男が3月10日生まれ。昨年は対象馬がいませんでしたが、今年は3頭が3月10日生まれ。

という事で、私情たっぷりで馬体次第では出資候補となる4頭について考えます。

 

ドレフォン産駒の特徴

3歳エクリプス賞チャンピオンスプリンターの受賞歴がある、簡潔に言うと米国のダート短距離馬の立ち位置です。

種付け料は2018年~2021年までは300万円、以降は700万円とジャンプアップしています。

  芝リーディング ダートリーディング
順位 AEI 順位 AEI
2023年 27位 0.55 2位 1.72
2022年 22位 0.70 6位 1.33
2021年 41位 0.45 46位 0.79
勝ち上がり率 101/240頭(42%)

※データは8月14日現在
AEI:(産駒の収得賞金÷産駒の出走頭数)÷(全出走馬収得賞金÷総出走頭数)

 

初年度産駒にクラシックウィナーのジオグリフを輩出しましたが、AEIや勝ち星を見ても基本はダート種牡馬です。(芝34勝ダート140勝)

そのジオグリフもサウジC、ドバイWCと使い10月にはマイルCS南部杯、とダートを予定しています。

獲得賞金上位馬で芝で活躍しているジオグリフは母が秋華賞やエリ女で3着のあるアロマティコ、OPクラスのカワキタレブリーは母父ディープインパクト、若葉S勝ちのデシエルトもエアグルーヴの牝系。いずれも芝で走るには牝系にその要素が見られます。

ダートでの獲得賞金上位馬コンシリエーレ、カルネアサーダともにUnbridled持ちの点は覚えていても良いかもしれません。

 

マインドユアビスケット産駒の特徴

ドレフォン同様に米国ダート短距離馬のカテゴリー。日本でも馴染み深いドバイゴールデンシャヒーンを2017年2018年と連覇しています。

種付け料は初年度から200万円でしたが、2023年から400万円にアップしています。

  芝リーディング ダートリーディング
順位 AEI 順位 AEI
2023年 48位 0.58 34位 0.64
2022年 77位 0.42 52位 0.69
勝ち上がり率 31/88頭(35%)

※データは8月14日現在
AEI:(産駒の収得賞金÷産駒の出走頭数)÷(全出走馬収得賞金÷総出走頭数)

勝ち上がり31頭中芝の勝ち馬は7頭のみなのでドレフォン同様にダートが主戦の種牡馬。

2020年生まれ(現3歳)が初年度産駒で、全日本2歳優駿の勝ち馬デルマソトガケを輩出しました。

ダートではドレフォンよりも距離は持ち、ダート1700-2000mが好成績です。

芝ではホウオウビスケッツがスプリングS2着、ショーモンがデイリー杯3着。前者は母母父がディープインパクト、後者は母父ディープインパクト。

ただ芝での活躍を狙うならわざわざマインドユアビスケッツ産駒に出資しなくても..とは思いますので、ダート狙いとして出資をするのが本筋でしょう。

マインドユアビスケッツ自身がDeputy Ministerの3×4を内包してますので、単純ですが母系にフジキセキ持ちの肌、ダート狙いなので牡馬。このあたりが出資したいポイントに感じます。

23.ディアデラマドレの22

「ドレフォン牝馬で5000万!?高いなぁ!」と言うのが第一印象。ちなみにディアデラマドレの過去の産駒は以下の価格です。

生年 馬名 募集価格
2017年 クラヴェル エピファネイア 3600万
2018年 フェットデメール エピファネイア 3000万
2019年 レガラール モーリス 5000万
2021年 ログラール モーリス 6000万
2022年 本馬 ドレフォン 5000万

 

競走馬価格のインフレや、兄姉の価格を加味しても、5000万はそれだけ出来が良いと捉えてます。

先程のドレフォン産駒の特徴に基づけば、母ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)、母母ディアデラノビア(父サンデーサイレンス)共に芝の重賞勝ち馬でいずれの産駒も芝のみ走ってますので、本馬も当然芝向き。この価格もそういう事でしょう。

ジオグリフ、デシエルトも本馬と同様にドレフォン×キングカメハメハの組み合わせで、実はこの組み合わせは優秀。12/21頭が勝ち上がりで勝ち上がり率は57%/AEI1.64です。

ドレフォン産駒全体のそれが42%/0.86、キンカメ肌なので芝ダートどちらも対応できる事も優秀な要因になっていそうですね。

という事で配合も好印象。本馬の青写真は桜花賞路線だと思いますが、それでも5000万の価格にやや躊躇はします。

馬体や仕上がりが早そうであれば候補に入れたいと思います。

24.マスターワークの22

一口馬主を始めて2年目に出資していたマスターワーク。10戦して7戦が3着以内と、とにかく彼女は安定した走りを見せてくれていました。

しかし次走アナウンスが出てる中で馬房内で首を床に打ち、検査の結果第七頚椎の損傷があり無念の引退。

今回、母マスターワークとしての募集がかかり本当に良かったです。

初のアワブラ募集ですから、とりあえずはノータイムで一口は申し込む予定です。笑

個人的には母父ダイワメジャーは過敏に嫌っている材料で今まで出資は避けてきましたので、アワブラでなければまず出資はしないとは思います。

ドレフォン×ダイワメジャーは11頭出走しており7頭が勝ち上がっており、勝ち上がり率だけでみると64%と優秀。ただ、2勝馬は1頭のみと長打は皆無。

本馬の母母イグジビットワンからマスターワークの他、メートルダールやアールブリュットが出ていますがいずれも勝ち星は芝のみです。

対してドレフォン×ダイワメジャーは勝ち星がダートのみ。

うーん..ミスマッチな気がしないでもないですが、マスターワークがダイワメジャー産駒らしい先行競馬を得意としていたので、そこにドレフォンのスピードが上手く噛み合ってください。と言った所。

価格もディアデラマドレの22の半額以下ですからあまり強気にはなれませんね。

40.ケアレスウィスパーの22

Deputy Ministerとフジキセキの組み合わせで良い配合。

全兄トーセンレスターは2021年の当歳セレクトセールで3960万円で取引され、加藤征弘厩舎所属の現2歳。加藤征弘厩舎は芝の2倍以上がダートの勝ち星ですし、やはりこの血統はダートでしょう。

半兄にトーセンバジルもいますが、こちらは父ハービンジャーですし、母ケアレスウィスパー自身がダート3勝で関東オークス2着ですから、本馬もダート重賞を目指せる下地は十分ですよね。

母18歳時と高齢出産なのは減点材料ですが、馬体が好みなら出資したい1頭です。

84.リチュアルローズの22

ケアレスウィスパーの22と比べ、母父がゴールドアリュールに変わり距離適正が伸びるイメージ。

ただ母系から活躍馬が出ておらず。これなら横の比較でケアレスウィスパーの22(フジキセキ持ち、母ダート実績、繁殖実績)の方が惹かれるよなぁという印象。

 

という事で、私情でピックアップした4頭の心象をまとめると

23.ディアデラマドレの22
⇒馬体と育成進捗次第で出資したい

24.マスターワークの22
⇒一口は記念申し込み。複数口は行かなそう。

40.ケアレスウィスパーの22
⇒馬体次第で出資したい

84.リチュアルローズの22
⇒出資は控えそう。

とにかくカタログや追加情報を楽しみにしたいと思います。

 

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