キャロットクラブから、レイデオロに次ぐクラブ史上2頭目のダービー馬となったタスティエーラ。
そして「今年の91頭のキャロットクラブのラインナップからもダービー馬が誕生する」と仮定して、消去法でダービー馬候補を探してみます。
カタログを待つまでの間の箸休め的な記事になりますので、適当な感じで読んで頂ければと思います。
※データは2023年までの過去20年を参照
①牡馬である
もはや消去法とも呼べないですが、近代競馬で牝馬のダービー馬はウオッカしか勝ち馬が出ておらず、リバティアイランドのような素質馬が現れたとしても、ノーザンファーム生産馬がダービーに挑戦する可能性も極めて低いのでまずは大前提で牡馬である事から考えます。
残り43/91頭
②父が日本馬なら芝2000m以上のG1勝ち
昨年までダービー勝ち馬の父はサトノクラウン、ハーツクライ、ディープインパクト、アグネスタキオンなど父が日本馬の場合は全ての馬が2000m以上のG1勝ちがありました。
このことから今年のラインナップからは、ロードカナロア、ルヴァンスレーヴ、ミッキーアイル、リアルスティール、アドマイヤマーズ、ゴールドドリーム、シルバーステート、リオンディーズ、サトノアラジンの産駒が消去法の対象になります。
残り34/91頭
③出産時母齢13歳以下
まずは過去20年のダービー勝ち馬の出生時の母年齢を見てみます。
年 | 馬名 | 出産時母齢 |
2023 | タスティエーラ | 6 |
2022 | ドウデュース | 11 |
2021 | シャフリヤール | 13 |
2020 | コントレイル | 7 |
2019 | ロジャーバローズ | 8 |
2018 | ワグネリアン | 9 |
2017 | レイデオロ | 8 |
2016 | マカヒキ | 9 |
2015 | ドゥラメンテ | 12 |
2014 | ワンアンドオンリー | 9 |
2013 | キズナ | 20 |
2012 | ディープブリランテ | 8 |
2011 | オルフェーヴル | 11 |
2010 | エイシンフラッシュ | 10 |
2009 | ロジユニヴァース | 5 |
2008 | ディープスカイ | 10 |
2007 | ウオッカ | 11 |
2006 | メイショウサムソン | 6 |
2005 | ディープインパクト | 11 |
2004 | キングカメハメハ | 10 |
キズナのみ母20歳時出産と超がつくほど高齢出産ですが、キズナ以外の19頭は母13歳以下にまとまっています。
少し古い記事ですが、一口馬主DB内「母の年齢が競走成績に与える影響」では14歳~を母高齢と分類し、母壮年の8-13歳が好成績とされていますが、まさに日本ダービーの勝ち馬もこの傾向通りになりました。
過去20年のダービー馬の出生時の母齢
4頭:母若年(~7歳)
15頭:母壮年(8~13歳)
0頭:母高齢(14歳~17歳)
1頭:母超高齢(18歳~)
残り25/91頭
④Sadler's Wells持ち
Sadler's Wells持ちは瞬発力を求められる日本ダービーでは相性の悪い事で有名ですが、過去20年の勝ち馬で母方にSadler's Wells持ちは1頭もいません。父方で見ても2006年のメイショウサムソンが、Sadler's Wellsの直仔オペラハウス産駒で勝ったのみ。
ここではバッサリSadler's Wells持ちを消去します。
ポイントはシーザリオでしょうか。シーザリオが母父Sadler's Wellsですので、シーザリオ産駒のエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズはバッサリ行く事となります。ダービーをハナ差で逃したエフフォーリアも輩出しているんですけどね。
残り15/91頭
⑤ダート系種牡馬
ダート指向のヘニーヒューズ、ナダル、マインドユアビスケッツの産駒は、もちろん芝でも走るかも知れませんがダービーのイメージは湧きませんので消去します。
ついでにマル外の49.ユーセニアの22もサンデー、キンカメの血を持たず、父が短距離指向なので消去します。
残り10/91頭
消去法で残った10頭
何頭残るのか分からないまま記事を書き進めましたが、ダービー馬候補として10頭が残りました。
基本的にはこの10頭から馬体が好みの馬を出資候補にしようと思います。
No. | 母優 | 性 | 産駒名 | 父 | 母の父 | 募集価格(万) | 一口(万) | 東西 | 毛色 | 生月日 | 出産時母齢 | 提供牧場 |
3 | 母 | 牡 | ヴィルデローゼの22 | キズナ | エンパイアメーカー | 5,000 | 12.5 | 東 | 黒鹿 | 3月25日 | 8歳 | ノーザンF |
7 | 母 | 牡 | リリーバレロの22 | キタサンブラック | ロードカナロア | 8,000 | 20 | 東 | 鹿 | 4月4日 | 7歳 | ノーザンF |
25 | 牡 | カーミングエフェクトの22 | サトノダイヤモンド | War Front | 3,200 | 8 | 東 | 鹿 | 2月1日 | 6歳 | ノーザンF | |
33 | 母 | 牡 | エリスライトの22 | ルーラーシップ | ディープインパクト | 4,000 | 10 | 東 | 鹿 | 2月14日 | 7歳 | ノーザンF |
35 | 牡 | コロナシオンの22 | フィエールマン | キングカメハメハ | 3,600 | 9 | 東 | 黒鹿 | 3月16日 | 8歳 | ノーザンF | |
59 | 母 | 牡 | リカビトスの2 | ドゥラメンテ | ディープブリランテ | 6,000 | 15 | 西 | 鹿 | 3月16日 | 8歳 | ノーザンF |
63 | 母 | 牡 | エリティエールの22 | モーリス | ディープインパクト | 4,600 | 11.5 | 西 | 鹿 | 2月27日 | 8歳 | ノーザンF |
78 | 牡 | リプリートⅡの22 | ルーラーシップ | マクフィ | 3,600 | 9 | 西 | 鹿 | 2月2日 | 9歳 | ノーザンF | |
82 | 牡 | スプリングゲイルの22 | スワーヴリチャード | キンシャサノキセキ | 2,400 | 6 | 西 | 栗 | 5月4日 | 8歳 | ノーザンF | |
90 | 母 | 牡 | ビットレートの22 | バゴ | スペシャルウィーク | 3,000 | 7.5 | 西 | 鹿 | 1月30日 | 10歳 | ノーザンF |
最後の消去法項目で入れるか迷ったのが「父が2400mのG1勝ち馬であること」です。
2011年の勝ち馬オルフェーブル(父ステイゴールド)から今年のタスティエーラ(父サトノクラウン)まで、全て父が2400mのG1(海外含む)勝ち馬でした。
上記の10頭のうち、父が2400mG1未勝利なのはサトノダイヤモンド、フィエールマン、ルーラーシップ、モーリスですのでさらに半分の5頭に絞る事ができます。
ただあまりにも選択肢が少なくなってしまうので、まずは10頭の馬体や動画、尺を楽しみに待ちたいと思います。